形原町のロープの歴史は、漁師の長男として生まれた「小島喜八」が、明治初年に強い糸と強い網を求めて麻糸製造機「後去り分銅式撚糸機」を考案したことに始まります。この発明によって、従来とは比較にならないほど強度の強い糸を作り出すことに成功、形原の町はこの機械の発明を機に、麻ロ-プの一大産地に発展しました。その後ロープの原料は、麻から合成繊維のポリプロピレン・ポリエチレン・ナイロン・ポリエステルなどに切り替わりました。現在、繊維ロ-プの製品出荷額は、蒲郡市形原町を中心に愛知県が全国シェアの約40%を占め、全国一の生産量を誇っています。